企業や企業の提供する製品・サービスを認知してもらい、購買に繋げるためにはさまざまなマーケティング施策が必要となってきます。その中でも企業資産として定期的に自社の製品やサービスを認知してもらう重要な施策が事例インタビュー記事です。
Content Marketing Instituteの調査によると、英国のマーケターのうち、導入事例は効果的なマーケティング施策だと考えている人は63%に上ります。日本は英国と比べ保守的かつ製品・サービス導入にはとても慎重なため、海外と比べ事例取材によるコンテンツ化が重要と考える方は70%~80%になると考えられます。それほど事例コンテンツというのは重要な資産となるのです。
本記事では、事例取材コンテンツ化におけるメリット、デメリット必ず抑えておきたいポイントとおすすめする取材代行サービスについて詳しく解説していきます。これから事例コンテンツ化を進めるにあたり、参考にして頂ければ幸いです。
マーケティングにおける事例取材とは?
事例取材/事例インタビューとは、製品やサービスを利用している企業や担当者を取材することで、ユーザーのリアルな声を届ける事例コンテンツ化におけるプロセスをさします。事例取材/インタビューをすることで、顕在層や準潜在層、潜在層などこれから自社製品・サービスを使ってもらうターゲットに対してどのようなメリットがあるかをリアルな声を通して想像してもらうことが可能となります。
事例取材/インタビューによるマーケティング施策には特有の特徴があります。これらの特徴をしっかり理解した上で、マーケティング施策として利用するのとそうでないのでは、施策効果に大きな差が生まれます。事例コンテンツ化の施策における具体的な特徴についてみていきましょう。
事例取材の特徴と6つのメリットについて
自社製品やサービスが他社より優れていることや、ユーザーが抱えている課題を解決できることを口頭やHP上で伝えることは簡単ですが、本当にユーザーにメリットがあるのかを伝えることはとても難しいです。
しかし、ユーザーに直接取材やヒアリングをおこない導入事例として公開することにより、ユーザーの声を直接伝えることができます。その他にもさまざまなメリットがあるので、今回は導入事例活用の6つのメリットをまとめましたので、具体的なメリットをみていきましょう。
事例取材でユーザーの「生の声」を届けることが可能
導入を検討している製品やサービスが本当に良いものかどうか、というのは実際に使っている利用者にしかわからない点が多くあります。特に日本国内の法人企業は、海外と比べ保守的な面があるため検討段階でストップしてしまうことがあります。また、法人営業の方がよく聞かれる質問として「導入事例ってありますか?」「どのような企業で使われていますか?」などを聞かれることが多いでしょう。
そのような質問に対して、具体的なインタビュー事例を提供すると社内検討から稟議への進む確率が格段に向上します。実際に同じ規模の企業や同業種・業界の企業が活用していると、導入を検討するような企業も存在します。
一方で事例取材を進めるにあたり、ユーザーのインサイトに刺さる質問形式、内容でないと作成した事例も効果がなくなってしまいます。これから導入する企業の担当者に向けて、どのようなユーザーの声を伝えたいかをしっかりと何度も考え取材企画に落とし込むことがとても重要になります。
事例を通してリアルな数値が公開できる
事例取材をおこないコンテンツ化するにあたり、重要となるのが評価指標です。評価指標には主に定量的指標と定性的指標の2つがあります。例えば、定量的指標だと製品やサービスを利用したことで得られた削減時間や創出時間、退職率など数値で効果を表すことができるものです。人は数値結果に基づくデータがあるとより明確な判断をしやすくなることは、さまざまな研究結果からわかっています。
このような評価軸となる数値がないまま取材をしてしまうと何のために取材をして、利用者の声を読者に届けたいのかがわからなくなります。時折、感想文のような事例になってしまい、内容がとても薄い内容の事例取材となっているコンテンツも見受けられるため、そのようにならないように注意しましょう。人手不足や進め方がわからない場合はプロの取材チームに依頼することをおすすめします。
事例で導入企業や利用企業がわかる
事例取材をすることにより、利用企業ロゴなどの露出が可能となります。特に大手企業やCMなどで有名なベンチャー企業、その他ロイヤリティ企業の事例とロゴを露出することで信頼性が格段に上がります。既存ユーザーで導入効果が出ており、知名度のある企業へのアプローチが可能であれば、優先して進めると良いでしょう。
掲載のタイミングやPR施策は単発になってしまうと、その効果を最大限に引き出すことが難しくなります。知名度のある企業は、さまざまなチャネルを活用しプロモーションできるように事前のPR戦略を組み立てておきましょう。
企業によってはロゴの利用申請を提出する必要があり、コーポレートロゴの利用規約をしっかりと読み込み、使い方に注意する必要があるのでロゴ利用についても事前にしっかりと確認しておきましょう。
事例取材でユーザーの課題がわかる
事例取材やインタビューは、マーケティングやPR施策に利用できますがそれ以外にも利用できることはご存知でしょうか。事例取材は、既存顧客が感じている自社製品やサービスのホンネを聞ける良い機会です。
さまざまな話題を投げかけ、ある程度アイスブレイクができたところで現状の課題や自社製品・サービスの評価を段階評価で回答してもらうなどカスタマーサクセスにおける課題の確認とその後のサポートもおこなうようにしましょう。
近年、カスタマーサスセスやカスタマーサポートと呼ばれる部門が設置されている企業も多いようですが、残念ながらマーケティング観点とカスタマーサクセス観点での取材ができている企業はとても少ないようです。取材後にアンケート調査などもあわせてヒアリングすることで、効率的な事例取材ができるでしょう。
顧客ロイヤリティを高めることができる
マーケティングやカスタマーサクセスの観点で、顧客ロイヤリティはとても重要です。顧客ロイヤリティが高いユーザーは、製品やサービス、コミュニティのファンとなっており、より詳しく提供製品やサービスのことを学び続けます。
また、概ね提供している製品やサービスに満足しており、さらに自身のスキル向上を求め活用していきたいと考えています。このようなファン化した既存顧客はリピート率や活用率が高く、解約率低下に繋がります。
さらに積極的なコミュニティ運営や勉強会など、他の顧客との繋がりや製品やサービス紹介なども積極的におこなってくれるため、顧客単価以上のものとなります。戦略的な事例取材を通して外部へ発信することによる協力を得ることで、顧客ロイヤリティを高めることができるのは間違いないでしょう。
事例動画でユーザーの”本音”が聞ける
事例取材によるコンテンツ化は記事や資料だけではありません。近年ではよりリアルに顧客の声を届けるために、インタビュー動画をコンテンツ化する企業も多く、記事を読む労力を軽減することができシェアされやすい傾向にあります。また、動画インタビューは講演やセミナー、展示会のモニタ表示、その他広告などでも活用することができるため、幅広く利用することができます。
今後、デジタルマーケティングで動画を活用した施策の幅が広がることが予想されるため、事例動画を作成しPR施策として活用することも検討すると良いでしょう。
また、具体的な事例作成を方法は以下をご参考ください。
事例取材サービス6選をピックアップ
01. おすすめ!高品質事例取材代行サービス | 株式会社NulBirth
サービス概要
BtoBの法人マーケティング特化型サービスを提供する株式会社NulBirthの事例代行サービスです。マーケティング戦略に沿った事例取材をおこない、デジタル施策と組み合わせたコンテンツ制作を得意としているため、マーケティング知識の豊富な専門家がSEO対策からPDF資料、動画コンテンツ化まで幅広く支援します。
特徴
- マーケティング戦略・施策にあわせた事例取材をおこなうことが可能
- エンタープライズ向けの豊富なマーケティング実績多数
- 最新のSEO対策や検索エンジンのアルゴリズムに合わせたライティングが可能
- 幅広い事例取材・ライティングに対応
- オプションでの動画取材・編集によるコンテンツ化も対応可能
- 安価で高品質なライティングによるコンテンツ提供
価格
1事例取材 15.5万円〜(税別) ※動画インタビューは別途費用
02. 大手クラウドソーシング | 株式会社クラウドワークス
サービス概要
クラウドワークスは、クラウドソーシングを提供する仕事依頼サイトです。スキル認定制度があり、信頼性の高いライターに依頼できます。
特徴
- クラウドソーシングなので、記事執筆のみなどスポットでの依頼が可能
- 発注者向けの支援サービス「CWコンシェルジュ」にて発注に関する相談ができる
- スキル認定制度により、信頼性・セキュリティーが高い
- 仕事担当者に当たりはずれがあるので要注意
- 比較的安価に依頼が可能
価格
要相談
03. フリーランスマッチング | ランサーズ株式会社
サービス概要
ランサーズは、国内最大級のクラウドソーシングを提供する業務依頼サイトです。実績があるライターが多く存在し、24時間いつでもネットで仕事を依頼することが可能です。
特徴
- クラウドソーシングなので、記事執筆のみの依頼が可能
- 無料で登録することができる
- 24時間いつでもネット上から仕事を依頼可能
- 仕事担当者に当たりはずれがあるので要注意
- 比較的安価に依頼が可能
価格
要相談
04. 導入事例制作サービス | トライベクトル株式会社
サービス概要
トライベクトルの導入事例制作サービスは、デル株式会社などエンタープライズ系企業の制作実績があります。また、リピートオーダー率87%と顧客満足度も比較的高くなっています。
特徴
- 豊富な導入事例制作実績
- 年間事例制作件数50本以上と経験豊富
- リピートオーダー率87%と満足度が高い
- ライティングから動画制作まで幅広く対応可能
価格
1記事通常価格 30万円 ※オプション動画1本(5分以内)通常価格60万円〜
05. 導入事例制作サービス | 株式会社SE Design
サービス概要
株式会社SE Designは、売り手側のメッセージだけでなく、導入企業がリアルに語る体験や成果は、その製品の購入を検討している顧客の決断を大きく後押しするだけでなく、導入後のシミュレーションに役立つサービスを提供しています。
特徴
- 年間100本を超える取材実績によって培われたノウハウ
- 高品質な導入事例制作が可能
- 競合他社との差別化を意識したライティングが可能
- 優れた費用対効果と明快な制作フローを提示
価格
プレミアムプラン1本 42万円 ※写真撮影、DTPレイアウト含む
06. 事例制作サービス | ISBマーケティング株式会社
サービス概要
ISBマーケティングでは、導入事例コンテンツは特にBtoBビジネスにおいて重要だと考えており、技術的に難しい、或いは専門的なサービスに関して「本当に役立つのだろうか、実際にどのように使われているのだろうか」といった疑問をお客さまの言葉で解説し、購買行動を促進することができる事例サービスを提供している。
特徴
- マーケティングサービスが充実
- お客様の「こうしたい!」をカタチすることができる
- 広報業務支援も対応可能
価格
N/A
まとめ
いかがだったでしょうか。近年コンテンツマーケティングに力を入れている企業様が急増していますが、それに伴いマーケティングや営業に関わるサービスも様々です。
事例取材やその他の業務委託を専門業者のプロに依頼するのか、予算を抑えクラウドサービスを活用するのかが最初の分岐点となります。中長期的な視点で費用対効果みると、プロのマーケティング専門家に依頼することをおすすめします。ぜひ専門業者をご検討中の方はお気軽にお問い合わせください。